薪ストーブと時間とお金
実家には昔から薪ストーブがありました。
東京オリンピック生まれなので風呂は薪。
なので、
薪を全く使わない生活が想像出来ず、
35年ほど前に1軒目の家を設計するとき、
迷うこと無く薪ストーブ前提の形にした。
・
薪ストーブと暮らして解った事が、
山を持っているとか、
流木が多い川が近くにあるとか、
薪を準備する時間と根性があるとか、
薪を蓄えておく場所があるとか、
薪を運ぶ軽トラを持っているとか、
薪割り騒音で苦情が出ない場所だとか、
近所に煙が届いて問題が無い場所だとか、
煙突内タール燃焼で火事にならないように
まめに煙突掃除出来るか?
などなど、必要条件は多い。
しかし、
良い薪にお金を払って買えば問題は無くなり、
良い薪を使えば煙突掃除の頻度は下がる。
良い薪を使って、二次燃焼装置が付いている
最新薪ストーブを使えば、煙が近所迷惑にな
らない。
室内への煙流入問題も解決。
つまり、問題は全て「お金で解決」出来る。
素晴らしい。
逆に言えば、
お金が無い人は薪ストーブを買ってはダメです。
お金が無くてもヒマと根気と良い環境がある人
は大丈夫。
お金が無く、
ヒマと根気も無い私は、
今住んでいる家は薪ストーブ無しで設計しました。
煙草を吸っていた人間が禁煙しても、
煙草代が財布に残らないのと同じで、
薪ストーブを止めたら、薪に費やす時間が余る
予定だったのに、時間は余りません。
ヘタすると、足りない。
人生は難しい。
薪ストーブは、退職後、自由時間が増えてから。
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