質の低下とその改善
初めての宿は、評価のハードルが低い。
2回目は、前回宿泊時のイメージが良かった場合ハードル
が上がっている。
宿側が前回と同じレベルの対応だった場合は、
「少々もの足りなくなる」か「レベルが下がった気になる」
のは客の身勝手とはいえ、ある程度は仕方がない。
面白いのは、2回目だと認めてくれるだけで評価が上がる。
3回目からが宿の本番、女将の腕の見せ所。
それに比較すると車を売る商売が楽なのは、
カローラからカローラだと「年数分の進化」を感じられ、
カローラからクラウンだと「車格の差」を感じられ、
クラウンからカローラだと「仕方がない」と納得する。
買う側が「格」とか「価格」をきちんと区別している。
高速道路が1000円になった時、多くの人が運転手の質の低下
を感じたように、ホテルや旅館は、Gotoトラベルのおかげで、
客の質の低下を感じているに違いない。
質の低下を改善する次のステップが非常に難しい。
正月前後のGotoトラベル中止のおかげで、今までの旅館経営
方式だと客の劣化に対応できないことも良く分かったはず。
昨年いろいろニュースになった無断キャンセルしてポイント
だけせしめる詐欺師もでてくる。
今年だと「無限くら寿司」だと喜ぶ人も同じ。
日本の文化は性善説だから日本が出来た。それなのに、
信用できない人間がインターネットの普及とともに凄まじい
勢いで増加中。
旅館と言わず客商売すべて「客を選ぶ」方法を模索している
ところ。質が低い人間のおかげで利便性が損なわれるのだか
ら悲しすぎる。
一番肝心なのは、
ぐるっと一周回って自分の胸に手を当て、
自分が質の低い人間にならない様に努力すること(笑)
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