ボルトの話
色々なところで使われているボルト類。
材質や強度や表面処理や形状でそれはもう多種多様なのですが、
最近10年ほどで増えた問題が、ボルトが壊れる問題。
ボルトにはJIS強度区分を示す為に頭に刻印があります。
写真左から、
無印、4.8、10.9、10.9
ある業界だと「フランジボルトが強いから、フランジボルトを
買う」という話を聞きます。
しかし、安売り店によくある品は写真のとおり無印です。
怪しいボルトの場合、レンチでいつもの力で締めつけた瞬間、
ボルト伸びの違いで違和感を感じられます。
逆もあります、締めても伸びを全く感じない怪しいボルト。
ボロいボルトをトルクレンチで規定トルクに締めるなんて、
何の意味もないし価値もない。
昔はボルト頭の刻印だけで判断出来ていたのですが今は違う。
格安の中華ボルトは刻印も真似ています。
その結果なにが起きているかというと、
強度区分10.9刻印があるのに、4.8よりも弱いボルトが流通。
無印を信用しないだけでは足りず、刻印も信用できない。
ボルトだけではなくナットも同じ。
みんなの命を守ることが出来るボルトを使うためには、
購入価格よりも流通ルートや製造メーカーの確認です。
何処から何を買うかを明確にしないと危険。
悲しいけど、この問題は安物買いをする日本人が作り出し、
何でもコピーする大陸の国にお金をおとしたのが原因。
そして、米国にトランプ大統領がいなくなった今、
また同じ流れが押し寄せてきます。
日本は戦後似たようなことを米国に対してやりましたが、
根本的に違うのは「良い品」を作ろうと努力していた事。
今の大陸の国は「なんでも良いから儲けよう」としている。
安全に生きるためには、よく考えて買い物をしましょう。
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