物の本質と商売
JB23W時代に4WDが無いジムニーがある。
不人気であっという間に消えたジムニーLとかJ2。
今は理解できないくらいのジムニーブームですが、
購入者の内どれほど人が4WDに入れるのか、
その中でどれほどの人が4WD-Lに入れるか。
同じことを過去のスズキが考えて、
FRで安いジムニーを売り出したけれど、
売り上げが伸びず撤退したという歴史。
実売は2年間くらいだったかも(記憶)
ジムニーブームでFRジムニーの存在を知らない人が、
安いから間違えて買って、
売り払うまで気がつかないのは普通。
売るときにジムニーなのに二束三文になって違う車
だったと知る(笑)
4WDが無いジムニーを安いという理由で買う人は
何故ジムニーなのかを理解していない人なので、
ジムニーのファンにはなってくれない。
(あえてFRを探す一部の変態は除く)
昔、いすゞにはユニキャブという見た目Jeepで
中身はFRトラック(いすゞ・ワスプ)があった。
道具の本質の部分が無かったので消えた。
日本の顧客はちゃんと見てる。
日産サファリは、前モデルまでは脈々と続く本質が
有ったのだけど、日産はバッサリ捨てた。
(ゴーンさんの時代)
一部の顧客は日産という会社をあきらめた。
レンジローバーと共に世界市場で好きにやってくれ
という感じ。
ラダーフレームと、
前後リジッドアクスルと、
パートタイム4WDと、
速比2倍の4WDローレンジは、
働く道具の本質。
道具としての本質がある車が素晴らしい。
そういう意味で見ると、
Jeepラングラールビコンと、
メルセデスGと、
ジムニーと、
ランクル300GRだけになった。
マツダには、ボンゴバンMTの4WDモデルに本質が
ある車があったのですが、少し前に消えた。
物の本質を見誤らず、良い道具を作るのは難しい。
もっと難しいのは、
本質があるからと言って必ず売れるわけではない事。
商売は難しい。
トヨタ自動車が「欧州電動化」に歯向かった正しい
世界に進むことを心から願う。
マツダはトヨタが切り開く新しい化石燃料の世界に、
こっそり後ろからついていくのが盤石。
地図で見ると世界の30%以上を占める砂漠地帯、
電動自動車で生きて帰れる世界じゃない。
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