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「焼く」は正しい

先日のラジオネタ。
会社の先輩に昔言われて驚いた言葉というネタ
「この資料を焼いといて」
「え?焼くんですか?」
という漫画のような会話。

なぜ「焼く」と言うのか誰も説明できない事に
びっくり。
そして結論は「方言」で済ました。
違うぞ、違う(笑)

<正しい解説>

「焼く」は、
「青焼き」と呼ばれていたジアゾ式複写機で
複製を作ることに由来。
コピー機(PPC方式)の大判が登場したころは
「白焼き」と言い区別していた。
湿式(青焼き)・乾式(白焼き)で区別する人
もいた。
同一時代に併用されていた理由は簡単で、青焼
きの複写単価が安く、白焼きが高価だったから。
もう一つ、青焼きはA0サイズとかの大型機械を
持っているところが多かったが、PPC方式は小
さいサイズしか持っていないところが多かった。
なにせPPC方式の大判機は「それはおかしい」
と思うくらいの値段。
その後、まとめて「紙焼き」と言われるように
なった。

設計業界だと「紙に複製したものを計る」世界
なので「2枚重ねて複製をとる青焼きが確実」
だったことも息が長かった理由。
90年代前半はCADで製図して鉛筆プロッターで
トレーシングペーパーに出力した上、青焼きで
図面の複製を作って業者に手配とか。

という事情があるので、
青焼き複写機時代に仕事を覚えた人たちは、
資料を紙に出力することや、紙の資料を複写
することをすべて「焼く」で表現する。

繰り返して言いますが、
「焼いて」は方言じゃなく技術用語。

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コメント

社会人になって最初の頃の仕事に青焼き作業がありました。
いかに素早く原稿をセットして、機械を休ませないようにできるかのチャレンジを楽しんで作業をしていた事がいい思い出。

組みあがった新規の電子回路に電源を入れるときに「火を入れる」、という表現も当時使われていましたが、これは蒸気機関からの流れ?
それとも真空管から?当時は「そういう言い方なんだ」で流していました ^^; (就職した会社のローカル表現かもしれませんが)

投稿: GO | 2021年11月20日 (土) 12:57

青焼きの臭いをかぐと就職したころを思い出します(笑)

「火を入れる」
私の最初の仕事は鉄鋼業界だったので、
「高炉に火を入れる」=「運転開始」
それからつながって、
火を入れる=運転=なにかと電源を投入して起動する でした。

投稿: 高橋@works | 2021年11月20日 (土) 14:12

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