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単位と慣れ

日本人が使う温度単位の摂氏は、
水が氷になる温度を0℃
水が沸騰する温度を100℃と決めた分かりやすい数字。
これが分かりやすいと思っているのは単に慣れているだけ。

米国人が使う華氏は、
元々は自己中心的な博士による数字(噂話)。

博士の庭の温度(大寒波で死んじゃう寒い冬)を0°F
博士が活動できる上限体温を100°Fとした。
後付けでいろいろ説明はあるが大体そんな感じ。
結果、人間が活動できる温度範囲を0-100で表現できる。
高体温の危ない温度が100°F超え(38℃超)ということ。
人間を基準にする分かりやすい数字が°Fですが、
人間基準以外の温度は非常に理解しにくい。

例えば、天ぷらの油温度はピンとこない。
そもそも頭の中にある「油の着火温度」が摂氏なので、
天ぷら温度計だけ華氏にされても無理だと言う話。

摂氏が主流の日本でも、
体温変化を細かく見たい女性用体温計は°F。
華氏には華氏の良さがある(多分)。

すべての単位は単なる慣れなのかもしれません。
米国人は「1/2ポンド」などと言いますが、
日本人だと「226グラム」と重さで表現。
どっちが良いとか悪いではない。

と言う私は、
分数表記のインチスパナは苦手、
いまだにNとkg/mm2混在で計算している。
自転車タイヤの空気圧表示はPSIだが、脳内換算。
鉄の熱伸び量も1mが100℃で1mmという覚え方。
いい国作ろう鎌倉幕府レベル。

単位は慣れだ、慣れ、
何時までも色々慣れないおっさんの愚痴です。
こんなことを書く理由は、
昨日、友人の大工と話して脳内混乱したから(笑)

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コメント

アメリカ滞在中に具合悪くなって薬局で買った安いデジタル体温計が°F表示でした。
日本の℃デジタル体温計は安いものでも小数点1位まで表示しますが、整数桁のみ表示。
°Fは整数での分解能が℃の2倍近くなので、アナログ時代に口頭で「体温は?」「98度です」と
やりとりするには便利だったかもしれませんね。

帰国後は新型コロナワクチン接種時の副反応がちょうど100°F(=37.8℃)だったのを確認した以外には使ってません(笑)

投稿: Sawadhi | 2021年12月 4日 (土) 06:00

人間がギリギリ大丈夫な温度範囲を0-100で表現するのは
実は便利な表現方法だけど、それ以外がややこしくなる。

昔個人輸入したキャンプ用燻製器が米国製で華氏表示、
ペイントマーカーで記号と温度書かないと使えませんでした。

投稿: 高橋@works | 2021年12月 4日 (土) 14:39

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