趣味だからお金が出せる
年末と言えば、大掃除。
とても寒い時に大掃除しなくても良いのに。
掃除の主役、掃除機の性能は「吸い込み仕事率」
問題は吸い込み仕事率を上げると掃除機が
床に吸い付き、前後動に力が必要になる。
対策としてモーター駆動つけたり回転ブラシつけ
たり各社各様。効率よく吸えば吸い付くのは当然。
ごみ集め紙フィルターが無いサイクロン型は、
吸い込み仕事率は良くても高回転モーターに
粉塵ごみを大量に吸い込むとモーターが壊れる。
ごみ集めは紙パックが一番モーターに優しい。
掃除機の排気の綺麗さを競うと、排気フィルター
が入るだけなので「モータが大きくなる事」を
許容すれば、細かいフィルターにすればするほど
綺麗になるという力業(大雑把に言って)。
目が細かい排気フィルターをしてモーター動力の
無駄遣いと見るかどうかは人次第。
スティック型掃除機の場合、人それぞれの身長
と好みと筋肉が違うので、求める重量バランス
が違う。その結果、使いやすさと吸い込み性能
は画一化できない。
新幹線掃除のおばちゃんマキタは、あの人達に
丁度良いバランスで最低限の吸い込み仕事量。
掃除目的が決まっていると、吸い込み仕事量は
必要最低限にするのが良い。そうすると軽くて
電池が長持ちする。
掃除おばちゃんの平均身長が170cmを超えてい
ればマキタは違う掃除機になっていたはず。
つまり、掃除機も用途別に必要になるという事。
この世の中に「万能」は無い。
万能は「そこそこの性能で我慢する事の対価」
弱:室内日常はマキタコードレススティック
軽くて使いやすいが吸い込みは弱い。
鉱物系猫砂を使う人がダイソンを買うと、
モーター粉塵テストしているようなもの。
強:現場とか車室内は乾湿両用業務用掃除機
大きくて重いが吸い込みは強い。
中:必要な人はデザインや好みで買う品
ブランド好みで選んでも良い。
究極は、無くても良い贅沢掃除機。
世の中の高付加価値商品と言われる品は、
メーカー側が売って利益を出しやすい品。
日常生活には無くても足りる贅沢商品。
付加価値は効能書きとデザイン、吸い込み仕事
率は「弱」以上なら何でも良い。
ダイソンのように「爆音」で吸い込み感を出す
のも一つの手段。
たかが白物家電といえど、
全ての人は「趣味にお金を出している」。
車なんて何でも良いと言う人でも、
「趣味にあう車」を買っている。
趣味が価格交渉の人は値引きが多い車を買う。
本当に何でも良い事なんて無い。
みんな「趣味人」。
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