土地と値段
昔土地を買ったときは、不動産屋が探してきた土地を
数か所見て、自分ではそれ以上調べず直感で購入した。
購入して数年後、「ああ、この土地はあの不動産屋が
売りたい土地だったのね」と気が付いた。
普通に生活するにはとても良い場所だったので、
上手に勧められた事に文句はない。
今の商売には手狭で不自由だったので引っ越し。
土地を買おうとすると、市役所に驚くほどの情報がある
ので調べる事が面白い。
重要なのはハザードマップ。
過去の被害もわかる。
うちの場合は、引っ越してきてから人生初の大水害に
あったので、見た目は信用できない事を痛感している。
2項道路地図とか、自治会所有の古地図(これが楽しい)。
土地にある祠(何かを祭っているもの)の場所があったり、
分割された経緯を想像出来たり。
良く分からない農道や開発道、借家店子がごり押しした
通用道など、
道路が出来た経緯も分かる(これは地図からの妄想)。
面倒なことに成るのは利水組合管理の水路があるところ、
法律が及ばない私的契約は最悪。
新居浜市の主要ルートには2020年更新のストリートビュー
がある。ごみステーションとか、近所のヤバイ家の状況と
か手に取るようにわかってしまう。
道境界水路も確認できるし、家と庭と車と洗濯物を見れば
人の生活は想像できる。
そしてある程度予備知識を仕入れた上で現地を見に行く。
ここまでは不動産屋には相談する前の話、
今回の土地探しポイントは、
ハザードマップでみる過去の浸水被害箇所は買わない。
擁壁に妥協しない(古い擁壁や高い擁壁は信用しない)、
接道に妥協しない(リフォームや再建築問題にかかわる)、
4tonロング車が出入りできる接道、
お金を投入してもどうにもならないものに妥協しない。
(例えば日当たり)
こんな感じで2年以上土地を探していますが、
「お金に糸目をつけなければ」手に入るかもしれない。
お金を気にすると無理かもしれないと思い始めたところ。
全ての物には適正な値段がある。
良く考えると、
新居浜の(地元の)仕事が5%で95%は県外の仕事。
その状況で新居浜で広げる意味があるかどうかは甚だ謎。
かといって現地にアパートを借りるほどでもないという
微妙な売り上げ。
自分と会社の未来をどう見るか、という問題に戻る。
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