自己資産の問題
先日から税金を大量投入して解体している淡路島の巨大像。
個人が勝手に自己資産で建てたもの。
個人が自己資産で何かをする場合、日本は自由。
本来は、自由だけでは足りない部分がある。
巨大像や巨大建築物は「建設時に解体費用を含めて国庫にあずける」
という形を取らないと今後が大変。
個人が自己資産で解体したなら預けたお金は全額返金する。
国庫は持ち主が解体処分するまで金利を得るから、
建築時の時価見積額でもリスクは少ない。
某所で話が出ている「個人が野球球場を建設して寄付する話」
これの場合は、「解体費用を国庫にあずける」だけではなく、
管理維持をどうするかと言う話が無いと荒れ地案件。
日本人の無償ボランティア精神は素晴らしいが、
未来まで保証される仕組みではない。
私の地元だと、
お金持ちの人が「自治会に対してお祭り用の太鼓台を寄付する」
なんて有難いがとても迷惑なものもある。
自治会は維持費がかかるので太鼓台を作らないという住民決議を
していても、寄付されてしまうとどうしようもない。
寄付されると簡単に破棄できない。
たとえは悪いが、
災害があったところに「古着や紙おむつを送り付ける迷惑行為」
に近いもの。
自治会は「要らない」と言っているのに「現物を届ける行為」。
その結果、自治会非公認の自主運行などというものが出来上がり、
数年後には警察とのからみで自治会公認にせざるを得ない状況に
なっていく。
そうすると、維持管理費用は自治会が未来まで負担・・
有難いがバカらしく迷惑な話(難しいでしょ)
なにごとも、
目先だけを見ずに遠く未来を見る必要があるけれど、
自己資産があると「今だけ」を見てしまうのが人間。
寄付行為の半分以上は迷惑行為だと思っている。
へたすりゃ詐欺業者の利益に提供してくれる方が人に迷惑が
かからないかもしれません(極論)
余裕ある自己資産は意味ある形で処分してほしいと切に願う。
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