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感情の生き物

ジョークのレベル

例えば、
某英国3人組自動車番組を見ていても、
驚くようなジョークをぶちかますのが英国人。
英国人だと知らないと腹が立つレベル。

映画賞の舞台、
司会者のコメディアンが出席者している人の
病気原因の外観をネタにした。
英国ジョークレベルだと思えばギリギリ。
なにせその場の多くの人が笑っていた。
英国人のジョークは、
日本で言う京都弁の高等技術のようなものなので、
英国人にしか理解できない。
しかし、
今回コメディアンが壇上でやったジョークは、
学校いじめのレベルとか、
芸能人の年下いじりのレベル。
非常にレベルが低い。

日本人的ジョークの限界と、
英国人的ジョークの限界と、
米国人的ジョークの限界は、
全部違う。
ジョークの限界は人種文化に依存する。
米国はポリコレに突き進み過ぎているハズなのに、
ジョークは別だという世界が異様。

そう考えると単純に「暴力は駄目だ」という結論に至る
感情はなんとなくわかる。
わかるけれど現実は、

米国人で、
ジョークで飯を食っている人間に反論しても立て板に水。
ジョークで飯を食っている人間は総じて屁理屈で逃げる。
二度と言わせない手段はビンタしかなかったのも理解できる。
もうあのコメディアンは人の容姿を二度とネタに出来ない。
ビンタ1発で下衆なコメディアンのネタを永遠に封じた。
これでどれほどの人が幸せになれたかと思うと、
感謝しかない。

冷静に他の対応を考えると、
 1. 夫婦二人であの瞬間に席を立ち立ち去る。
 2. 侮辱された嫁さんが壇上に上がりビンタする。
 3. 侮辱された嫁さんが壇上でマイクを奪い
   「二度と言うな」観客の前で釘をさす。

正解は1.なのかもしれない。
「こんな失礼な司会の元で賞なんかいらない」と帰るのが
正しかった(かも)。
それでは下衆なネタを封じる効果は無い。
なにせコメディアンは懲りない人間。

人間は感情の生き物。
感情の生き物だから人間は面白い。

客観的に嫁さんの心情を想像すると、
自分がネタにされて観客に笑われているのに、
それを笑って受け入れる旦那が横にいたら・・
観客は仕方が無いかもしれないけれど、
隣に座っている旦那には腹が立つ。
つまり、あの場面で旦那は動くしかない状況。

夫婦を円満に続けるという事は、
努力と気遣いという私の目線。

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