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関わる人か否か

山下達郎さんが常々言っていた言葉、
「自分の音楽はサブスク配信しない」
サブスクで配信すれば、山下さんの音楽を聞
いてくれる人の間口が広がる。
何でやらないのだろうと思っていたのだけど、
インタビューに答えてた。

<コピペ>
「だって、表現に携わっていない人間が
 自由に曲をばらまいて、そのもうけを取っ
 てるんだもの。それはマーケットとしての
 勝利で、音楽的な勝利と関係ない。本来、
 音楽はそういうことを考えないで作らな
 きゃいけないのに」

この「関わっていない人間がもうけを取る」
という話が私に理解できていませんでした。
これはもう、おっしゃる通り。

 ・

ちょっと音楽じゃない身近な話に置き換えてみる。

うちの様に小さな田舎会社の場合、
売上を上げようとすると「自分で責任が取れない
話」も受注して「外注さんにお願い」して仕上げ
る場合もあります。
外注さんの手におえず、途中でバンザイした場合、
私がその尻をふけるなら良いですが、違う業者を
探して他人の仕事の尻拭いをしてもらう形しかあり
ません。お金も時間も余分にかかり、見込み利益な
んてあっと言う間に吹き飛びます。
それが嫌になり、
自分が理解できる仕事しか受けないというスタイル
にかえると、売り上げは驚くほど減りますが、
万が一の時でもどうにかなります。
私の人件費はプライスレス。

山下達郎さん曰く、
「関わった人だけが利益を得る」のが理想だけど、
私の場合は、
「自分で売ることが出来ない部分を商社」にお願い
して売ってもらっている。
そういう目線で見ると、
「商社さんも関わっている」という事になります。
直接的仕事に関わっていませんが、
商売(お金を扱う)部分を全部商社さんに委託して
いるようなもの。
「営業」 商社が主で自社はお手伝い
「受注」 商社
「売上」 商社
「回収」 商社
「開発と設計と製作」だけが自社

何をして「関わっている」と見るかは人それぞれ。
私は「売ってお金を回収してくれる商社さん」無
くして金額が大きい仕事は受注出来ません。

 ・

山下さんの立場でみると、
商社さんに相当するのはQueen映画で悪役感満載
で喧嘩した「レコード会社の社長」が「配信業者」
相当としてみる事が出来れば、
喧嘩はするけど共に商売をしている相手でもある。

しかし、人間は単純に感情の生き物なので、
たぶん相当嫌な人間が、山下さんの音楽配信話を持
ってきたのだと推測します(妄想)

間違いないのは、
CDと言うプラゴミ文化がハイレゾ配信に置き換わり、
LPレコードが音楽文化の中で延命するということ。

昭和50年代に想像もしていなかった流れが今。

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