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ヒッチメンバーの構造

2208281

他車品を流用したと思える形のヒッチメンバー。
何を曳くのかわかりませんが、
なかなか大きいヒッチボールがついているので、
軽い物じゃない。

パイプは太いのに、ブラケットは薄い板。
車体から出ているブラケットも薄い板。
薄い板が車体からどう出しているかは分か
りませんが、まあ、きっと、それなりです。

ブラケットの接続は、片側にボルト2本だけ。
しかも左右のボルトは弱いステンレス。
ダブルナットでゆるみ止めはしていますが、
ステンレスボルトはだめ。
ブラケットの周り止め板とかズレ止め板も無し。
垂直荷重がかかったら、回転してお辞儀。
水平荷重はボルトのせん断応力だけの構造なのに、
ボルトは弱いステンレス製。

これでジェットスキーを曳くとしたら、
なかなか頭が痛い。というか、
これを作った人の頭を見てみたい。
これで良いと思う人が世の中に居るのね。

ジェットスキー用トレーラーが約200kg少々
ジェットスキー本体が400kg~500kgくらい
合計重量700kgほど。
メーカー品のクラスCで750kgなので、
メーカー品を正しく取り付けてギリギリ。
トレーラーの車輪位置次第でヒッチメンバー
への垂直荷重が許容値を超えるかもしれない。
どうひいき目に見ても、写真のこれは駄目。

最近良く見かける「ヒッチキャリア」も、
クラスCのヒッチメンバーで許容垂直荷重75kg
以下なので、自転車4台乗せたキャリアは許容
荷重を超えています。

普通免許限度までの牽引をする可能性があるなら
ランクルかハイラックスかJeepだけだと肝に銘じ
ましょう。
乗用車のヒッチメンバーにヒッチキャリア搭載は
あっと言う間に許容荷重超過します。

時々見かける「ルーフテント」も、
乗用車に乗せると許容荷重超過の品。

車という道具は、設計した人の思いを想像しつつ
遊ぶ道具。
素人が自分の好き勝手に遊んで良いのは私有地。
公道は日本の法律と使用条件を守りましょう。

そんな人に限って、トレーラーがナンバー無しや
無車検だったり、
トレーラーに自賠責保険入っていなかったり、
トラクター(牽引車)の一般車両保険を付け
ていないとか。
(一般車両保険を付けて、950登録で、車検が
あって、牽引車両とトレーラーの両方が自賠責保険
に入っていれば、トレーラーに牽引車両の一般車両
保険が使えます。今後どうなるかは写真のような
人たち次第)

規制緩和されたグレーゾーンを身勝手に扱うと、
自分に(全員に)ブーメランのように戻ってきます。

グレーゾーンは白黒ゾーンより慎重に考えるのが大切。

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