心に優しく
JB23W-1型登場時、
SJ30のシフトフィーリングを上質にしようとしたスズキは、
ミッションコントロールを支えている部品に柔らかいゴム
部品を2個採用。
そのおかげで走行時にシフトレバーに伝わるブルブル振動
はマシになったけど、
今度はシフト位置が曖昧になり操作感が悪くなる。
コントロールしている部品を柔らかいゴムの上で浮かすと、
ふにゃふにゃになるのは必然。
市場に出た瞬間スズキは気がついて、
2型でこっそり少し硬いゴム部品に変更した。
しかし、
世の中は「JB23Wのシフトレバーはふにゃふにゃ」という
雑誌媒体の評価が真実の様に広がる。
(1型に関しては真実)
そしてアフターマーケットでは「硬いゴム」とか「ウレタン」
のマウントが売られるようになる。
当然2型の純正よりボロい。
とは言え、純正ゴムも無交換で10万kmを超えると千切れる。
千切れるとシフトが少しふにゃふにゃになるが、
最初からふにゃふにゃなので毎日使う人は気がつかない。
今回の整備はそんな部品ばかり交換した気がする。
本人は気がつかないけれど、
他人が乗ればすぐわかる故障もあれば、
本人はオカシイと思うけれど、
修理屋さんがのると「この車はこんな感じ」と言われる故障
もある。
そんな時は「嫌だから交換する」で押し切るのが心に優しい。
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