イメージの問題
スズキAGSの個人的評価は、
何の問題も無い良くできたシングルクラッチAT。
という話を友人の修理屋さんでしていたら、
「それはボロイ昔を知っているからだ」と言われた。
確かに、私は還暦。
今の国産CVT式ATしか知らない人にしたら厳しいかもし
れません。
国産の電子制御エンジンしか知らない人にしたら厳しい
かもしれません。
キャブレター式のエンジンで、MTコラムシフトを知って
いて、コラムシフトのリンクがガタガタに摩耗した貨物車
を知らない人には厳しいかもしれません。
機械は可動継手の数だけガタが増える。
・
スバルの電磁クラッチ式のクラッチペダル無しMTの
独特なシフトタイミング(脳内でクラッチを待つ)、
ルノートウィンゴ(初代)のリンクがガタガタになり、
前進に入れたのに後退に入るヤツ(どうしようもない)、
リンクの部品が壊れて走行中にシフトレバーが抜けるヤツ
(これも初代トウィンゴ)、
全く言う事を聞かないアルファのセレスピードとか、
自由気まますぎるフィアットのデュアロジック初期とか。
BMWがM3に載せた初代のシングルクラッチAT(SMG)
なんて、値段は高いのに自由にならず、無理すると直ぐ
に機嫌をそこねる。そして修理代にビックリする。
それは初代AudiR8のミッションも同じ。
車両価格関係なくぶっ壊れるのがシングルクラッチATの
ように言われますが、設計者の意図通りに使えるかどうか
が勝負の別れ目。
設計者が考えた操作から逸脱すると簡単に壊れる。
総じて、
外国車が良く壊れるのは、日本語が通じないので意思疎通
が出来ていないからです(嘘)
スズキは部品も安いし修理工賃も安く日本語がばっちり。
設計者の思いを想像して運転するだけで全く壊れない
良い構造(部品不良は別の話)だと思う。
例えばFIAT500、
ドアロック解除して運転席ドアを開けた瞬間、
デュアロジックが準備するポンプの音を毎回聞いて、
健康状態を想像できる人が乗っていると壊れない。
壊れる前に正しくメンテナンスできる。
それでも、
突然ニュートラルになって走行不能になる事を避ける
のは無理なので「笑ってすませる」器は絶対に必要。
日本人の場合、スズキが止まると我慢できないだけ。
単なるイメージの問題、本質ではない。
スズキに厳しすぎるのか、
輸入車に甘すぎるのか、
両方か。
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